未来の子供たちに美しい地球を 株式会社トータルアース

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工法の効果

実証調査の手法と結果

六価クロムの土壌汚染現場(土質はシルト層)で約10m² の実証調査区域を設定し、TEP工法による六価クロムの抽出を試みた。
その間、土壌汚染濃度の推移を把握すると共に、揚水中の六価クロム濃度、pH及び電気伝導率、土壌pH、水バランス、極間電圧・電流の変化等を追跡した。
その結果、約37m³ の六価クロム汚染土壌を約42.6m³ の水で抽出したことで、322gの六価クロム(無水クロム酸CrO3換算で619g)を回収した。
また、土壌汚染濃度(六価クロムの溶出値ベース)は、約99%改善し、廃棄物基準(溶出量値Ⅱ:六価クロム溶出量1.5mg/l)程度までは達した。
本工法を汚染度合いに応じ、一定期間適用することにより、土壌環境基準(溶出量値Ⅰ:六価クロム溶出量0.05mg/l)程度まで達成することも可能であると予想される。

実証調査の概要

実証調査地区の所在地
岐阜市内 M工業 株式会社
実証調査地区の汚染の概要
汚染物質:六価クロム
汚染原因:昭和39年に発生した工場火災により、大量のクロム酸が消火用水と共に流出。
地下浸透によって土壌が汚染されたものと思われる。
関係する地方公共団体
  • 岐阜市衛生部環境保全課
  • 財)岐阜県公衆衛生検査センター環境保全課(実証調査地区の汚染調査、分析を担当)
実証調査に当たっての関係者の協力体制
  • 実証調査地区の汚染調査と分析:(財)岐阜県公衆衛生検査センター
  • 浄化工事と現地運転作業(含排水処理)新日鐵及びエレクトロキネティカ
  • 電気化学的メカニズムの把握:新日鐵